5月10日早朝、11時間にわたる協議を経てEconomic and Financial Council (ECOFIN、EU
蔵相会議)は、IMFの拠出金2500億ユーロ(30兆円)を含む総計7500億ユーロ(90兆円)の
ユーロの安定策に合意した。今回の安定策は既に発表されているギリシャ向けの1100億ユ
ーロ(13兆円)の支援策に対する追加だ。この結果を受けた世界の金融市場の動きを見る
と、ギリシャ通貨危機に端を発したユーロ不安はこれでとりあえず終息したものと思われる。
会議の結果を総括したEU事務局のOlli Rehnオリー・レーンは
we reaffirm our commitment to ensure the stability, unity and integrity of the euro area
我々はユーロ圏の安定、統合、信頼を維持することの責務を再確認する
と発言したが、これはまさに私がギリシャ問題に関連して「それでもなんとかなるでしょう」
で「EU には都度それに対処するメカニズムが存在しているということを認識しておく必要が
ある」と書いたことの実現だ。何のかんのと言いながら、ヨーロッパ統合という大目標を共有
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