Imagining India(インドを構想する)フォローアップ
2009-11-12


Imagining India(インドを構想する) で
[URL]

<Infosysの大株主として10億ドルを超える個人資産を持つニレカニがUIAI の長官職についたのは、国民総背番号化を通じてインドの行政のIT化や効率化推進のきっかけを作りたいとの意思の現われと見てよいだろう。彼には本の中で語りつくしていない壮大なITを使ったインドの行政の効率化のビジョンがあるはずだ。>

と書いたが、たまたま11/10付のWall Street Journal紙にニレカニがUIAI長官職についてから、いかにインドの官僚機構に足を取られているのかについての記事が出ていた(In New Role Nilekani Focuses on Politics, not Technology「ニレカニ、新しい仕事では技術ではなく政治に注力」)。記事によれば6月にUIAI長官に着任してから、ニレカニはもっぱらプロジェクトの重要性を説明するため関係省庁や地方自治体をまわっている由だ。

インド国内では早くもプロジェクトのコスト、実施可能性、データ保護などについての議論が起きているとのことで、ニレカニはこのようなさまざまな障害を乗り越えて国民総背番号制を根付かせてゆかねばならない。事務所の設立や職員の採用もビジネスのようにはテキパキ進まず、当人はThe cholesterol in the system for these types of decisions is much higher(このような決断をするに際しての組織内のコレステロールはかなり高い)とぼやいているようだ。
[時事英語]
[国際事情]
[経済・社会]
[インド&周辺国]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット