渋滞のおかげで命拾いした
2014-12-01


この夏、東京で急用があってウィークエンドの夕刻東名高速道路の上り線の追越車線を走行していた。案の定大井松田のあたりからノロノロ運転になった。30キロ90分とか電光掲示板に出ている。ヤレヤレ。トロトロと秦野中井を過ぎ、伊勢原のバス停あたりまでやってきた。と、車のギアの挙動がおかしくなり始めた。

私の車はトヨタのMR-Sというオープントップの2シーターのスポーツカーだ。軽量、ミッドシップエンジン。クラッチを踏まずにギアチェンジできる機構をシーケンシャルギアと定義すれば、国産の乗用車では唯一のシーケンシャルギア仕様のクルマだ。だからノロノロ運転の時は基本的に、1→2→3とか3→2とかいう操作を多用することになる。ギアは超ノロノロになると自動的に1にシフトダウンするよう設定してあるのでこういうことになる。

ところが1→2とシフトすると勝手に2→3とギアが進んだり、3→2とギアが落ちたりるようになった。???。

車列が完全に停止したところでエンジンを切って再起動する。ギアをニュートラルにしないとエンジンを掛けられないが、ギアが勝手にバックに入ってしまう。それをニュートラルに戻してエンジンを掛け、N→1にするとギアが勝手にシフアップし始め車が全く動かない。これは駄目だ。

フラッシャーを点滅させ、フレアを持って社外に出て迷惑をかける後続の車に挨拶をする。そして110番に電話をかける。携帯の記録では8/3 17時36分。時々高速道路で見る故障渋滞を「迷惑だなぁ」と思いながらひとごとのように見ていたが、まさか自分が…

「フレアをたき、衝突防止のための三角板をたて、車道から退避して下さい。すぐパトカーと道路会社の黄色いパトカーがそちらに向かいます。到着したら指示に従って下さい」

車は追越車線でエンコしている。客観的に見て道路は完全に渋滞し、周辺の車のスピードは早い歩行くらい。身の危険は感じられないのでそのまま現場に立って追越車線に入ってくる車を他の車線に誘導する。

渋滞中のため15分以上たってパトカーのサイレンが聞こえパトカーが到着。一方のおまわりさんがパトカーを使って車の流れをせき止めている間に、もう一人のおまわりさんに車を押してもらい車を路肩に移動させた。程なくしてNexcoの黄色いジープが到着。パトカーは私の個人情報を書き留めて現場を離脱。

「JAFに入ってますか?」「入ってません」「じゃあ自動車保険は?ロードサービスがあるはずです」幸いにして私の自動車保険にはロードサービス特約が自動的に付保されていた。保険会社にレッカー車の手配を依頼する。

任意保険を付保する際はロードサービス特約もきちんと付保しましょう。

「我々はレッカー車が来るまでここにいますので」とNEXCOの救助隊員がいってくれる。

路肩に移動してからグロヴボックスの中からマニュアルを引っ張りだしてみる。変速がおかしくなり始めた時に点灯した歯車の輪の中に「i」がでるワーニングライトが気になったからだ。読んで見るとこのワーニングライト、トランスミッションの電子系統に問題が発生した時に発生するものらしい。基板の交換かぁ。


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